
砂を撒いた金属板にバイオリンの弓を当てると、砂が幾何学模様を描きながら動きます。これは「クラドニ図形」と呼ばれる、音の周波数によって振動パターンが変わることを可視化した実験です。
周波数が変われば、砂が作る模様も変わる。つまり音には、目には見えないけれど「形」があるということです。
これを応用した話として、The Rosslyn Motetという曲があります。
スコットランドのロスリン礼拝堂内部に彫られた彫刻が、クラドニ図形に似ていることを発見した作曲家親子が、音符を割り当てて作ったとされています。
サラツアーでも訪れた大好きな礼拝堂

話としてはロマンがあります。ただ、この解読については懐疑的な検証も多く、実際には彫刻からインスピレーションを得て新たに作曲されたものだろう、という見方が有力です。
私がこの話で面白いと思うのは、「彫刻が本当に音楽だったか」ではありません。音という見えないものが、物理的な形として現れうるという発想そのものです。クラドニ図形自体は実際に再現できる物理現象。
音・振動が体に与える影響も、同じ「見えないけれど物理的」という性質を持っています。
低い周波数の振動が体に伝わると、副交感神経が優位になり、心拍数や筋肉の緊張が下がっていく、という報告があります。振動が体の深部組織まで届き、筋肉のこわばりをゆるめる、痛みの感覚を和らげる可能性がある、という研究も進んでいます。
「エネルギーを感じられているか分からない」という不安は、見えないものを扱う以上どうしても出てきます。でも振動は、信じるかどうかに関係なく、物理的に体に伝わるものです。そして上記のような効果も見受けられる。要するに「感じ取ろう」と頑張らなくても、体は勝手に受け取ってくれるのです。
*スピリチュアル視点からの振動については、また別の機会に書きますね。
この発想を、実際のセッションにしようと今準備しています。
曲の構造そのものを振動として体に伝える、体感型のヒーリングです。見えないものは頭で理解し難い、という人にも無理なく届けられるはず。
9月中にご案内できる予定ですので、楽しみにしていてくださると嬉しいです。
